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オフィス・事務所のレイアウトを決める際に注意したい3つのポイント
オフィスのレイアウトを決めるのは、働きやすい職場づくりのためにとても重要です。業務効率や、社員のやる気に関わる部分も多く、効率も求められますが、何より安全な職場環を確保しなくてはなりません。
今回の記事では、レイアウトを決めるのに、特に忘れてはいけないポイントをご紹介します。
【目次】
1.建築基準法や消防法に違反しないか
2.デスクレイアウトは業務内容に合っているか
3.適切な動線で業務が行えるか
4.今回のまとめ
建築基準法や消防法に違反しないか
オフィスレイアウトで最も重要なのは、法律に違反していないかどうかという点です。法律は、万が一災害が起こったときの被害を最小限に抑えるために重要な事項が定められています。例えば、天井まで届く間仕切りやパーテーションを設置する場合には、そのスペースがひとつの部屋とみなされるため、消防署への届け出が必要です。また、スプリンクラーや火災報知器なども設置し、床面積によっては排煙設備も設置しないといけません。これらを怠ると違反となりますので、忘れないようにしましょう。
適切な通路幅の確保も重要です。通路が狭くて通りにくいと、業務の効率が低下してしまいます。デスクと壁の間は1,500mm、着席時の標準的な寸法は450mmと言われています。デスク同士が背中を向けた状態では1,500mm、デスクサイド同士であれば600mmが必要です。
デスクレイアウトは業務内容に合っているか
デスクのレイアウト方式は、部署や業務内容によって適しているものが異なります。業務ごとで適したレイアウトを選び、作業効率を高めていきましょう。それぞれのレイアウトと向いている業務は、次の通りです。
島型レイアウト
部署ごとにデスクを向かい合わせにして配置するもので、最も一般的なレイアウトです。事務職や営業職など、あらゆる職種に対応可能です。
背面対向式レイアウト
部署やチームごとにブースを作りますが、向かい合わせではなく背中合わせで着席するレイアウトです。スペースの確保が必要ですが、集中的に作業を行えるうえ、後ろを向くとチーム内での相談事もできます。チームで仕事をする職種に向いています。
ブース型レイアウト
デスクの周辺をパネルやパーテーションで囲い、周囲からの雑音や視線が気にならないようブース型の空間を設けたレイアウトです。プログラマーやクリエイターなど、個人で行い集中力を持続させることが求められる業種に向いています。
スクール式レイアウト
学校の教室のように、同じ方向に向いてデスクや椅子が置かれているレイアウトです。コミュニケーションは取りづらいため、銀行の店舗や電話オペレーターなど個々で仕事を進める業種で採用されます。
適切な動線で業務が行えるか
動線計画をたてるのに、移動の仕方を多く想像してしまうかも知れません。しかし、これでは動線の数が増え、効率が下がってしまいます。動線は基本的にシンプルなもののみを考え、メインプラスもう1ルート程度考えれば問題ありません。動線計画がしっかりしていないと、オフィス内を歩くのに少しずつストレスが溜まり、積もってくると生産性が下がってくるのです。
平常の動線とは別に、非常時にすぐ避難できる動線も確保しておきたいものです。避難用動線を設けておくことで、スムーズな非難が可能となります。オフィス内のどこにいても、避難用動線から外れないように設定しましょう。
今回のまとめ
企業に合ったオフィスレイアウトを工夫することで、作業効率が上がり、社員同士のコミュニケーションもとりやすくなります。ぜひ、最適なレイアウトを検討してみましょう。