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オフィス・事務所の個別空調とセントラル空調の違いとは?
オフィス内で快適に仕事を進めるには、空調設備が欠かせません。オフィスで消費する電力のうちおよそ3割から5割を、空調が占めていると言われているほど、空調設備は電力を多く消費します。
空調設備の種類は、個別空調とセントラル空調がありますが、双方にはどのような違いがあるのでしょうか。
【目次】
1.セントラル空調とは?メリット・デメリットは?
2.個別空調とは?メリット・デメリットは?
3.空調が壊れた時の修理代負担はどこがするの?
4.今回のまとめ
セントラル空調とは?メリット・デメリットは?
セントラル空調とは、全館空調もしくは中央方式などとも呼ばれる方式で、管理室などで一括して温度を制御している方式を言います。大規模ビルで採用されているケースが多いシステムです。ビル1棟か、あるいはフロアごとで室外機が統一されており、同じ室外機を使うフロアは温度設定や冷暖房の切り替えが同じとなります。この方式では、自分たちで空調の調節をする必要がなく、快適な環境が得られます。ビルによっては、通常の就業時間内の電気代であれば共益費に含まれるケースも多いため、この場合は電気代の心配がいらないのも、大きなメリットです。
しかし、稼働時間が決められていることが多く、稼働時間以外は空調を使うことができなくなってしまいます。使う場合には、別途料金が発生します。さらに、自室で電源のオンオフや温度調節もできず、体感温度が異なる人それぞれに対応することはできません。
個別空調とは?メリット・デメリットは?
個別空調とは、部屋ごとに空調のコントロールパネルが設置されており、家庭用エアコン同様自分たちの好みで温度調節や風向きなどが調整できる方式です。中小ビルのほとんどは、個別空調を採用しています。オフィスの通常稼働時間以外にも、残業や休日出勤などでも自由に使えるうえ、稼働時間でも不要なときにはいつでも空調をオフにでき、自由度の高いことがメリットです。個別空調では、電気代は使った分だけかかりますので、企業の取り組み次第で電気代を節約できます。電源のオンオフも温度調節も、部屋の中で自由にでき、より快適な環境を設定できるのです。
個別空調の電気代は、共益費には含まれず毎月別途発生しますので、こまめなスイッチの切り替えが重要です。
空調が壊れた時の修理代負担は誰がするの?
空調は、賃貸物件の設備のひとつですので、修理が必要な場合の修理代負担は、基本的にオーナーが義務を負います。しかし、物件情報に「エアコン完備」もしくは「空調設備完備」などと書かれているかいないかで、対応が変わる場合があります。賃貸借契約の中に、空調関係についての記載がなければ、契約の中に空調が含まれていないことになります。よって、空調は借主のものとみなされ、修理代も借主が負担しなくてはいけません。
入居時に、契約書に空調の件が書かれているか確認するとともに、できればエアコンの年式を確認し、年数が経過しているエアコンであれば動作確認やクリーニングなどを行うことをおすすめします。さらに、あまりにも古い年式のものならば、新品に替えてもえらないかどうか、契約書にサインする前に交渉してみましょう。空調の交換や修理は、多額の費用がかかります。想定外の出費を抑えるために、契約書の確認は欠かせません。
今回のまとめ
空調設備は、ビルの規模によってどちらが採用されるか決まることがほとんどです。しかし、大型ビルでも個別空調の箇所があったり、その反対となっていたりと、物件によって条件が異なります。空調について強い希望があるならば、物件を探す時点で必ず情報を確認しましょう。