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名古屋でも有数のビジネス街である丸の内。駅は、伏見駅から一駅北にあり、名古屋高速の丸の内出入口も至近距離にあります。名古屋城やドルフィンズアリーナ、愛知県庁、愛知県警、愛知県図書館など、県の中枢施設が集まっているエリアのすぐ南側に位置しており、周辺には予備校や大学などもあることから、治安が比較的良いことでも知られています。そんな丸の内における、賃貸オフィスの賃料相場や推移を解説します。

【目次】
1.丸の内駅におけるオフィスの需要は
2.丸の内駅における賃貸オフィスの賃料相場は
3.丸の内駅の賃貸オフィス・今後の動向は？
4.今回のまとめ

丸の内駅におけるオフィスの需要は

丸の内駅は、地下鉄鶴舞線と桜通線が通っており、駅への出入口は桜通や伏見通へ面した場所に設置されています。日本銀行名古屋支店の最寄り駅であるほか、伏見駅から一駅の距離であることもあり、伏見駅と並び大手企業のオフィスや金融機関の名古屋支店が集結するエリアとして高い人気を誇っています。名古屋駅からも、地下鉄桜通線で2駅の距離で、アクセスの良さも大きなメリットです。官公庁からも近いことで、今後のオフィス需要もさらに拡大すると期待されているのです。名古屋駅や栄周辺と比べて、駐車場が確保しやすい点も、車社会である名古屋地区では重要なポイントと言えるでしょう。
また、丸の内駅周辺には単身者向けマンションも多く、通勤時間を削減したい人にとって住宅地としても大きな注目を集めています。桜通や伏見通から一歩中に入ると、閑静な地域となるため、オフィス・住宅地どちらの需要もあるのです。

丸の内駅における賃貸オフィスの賃料相場は

丸の内駅周辺における賃貸オフィスは、坪あたり10,000円を少し超える程度が相場となっています。この相場は、伏見や栄地域と比べると若干低い数値です。築年数が経っていて、比較的小規模なビルが多いことも、賃料に関係していると思われます。300坪を超える大型ビルでは、坪あたり15,000円前後の相場となっています。
丸の内駅周辺でオフィスを探すときに注意したいのが、最寄り駅からの距離です。丸の内を含む住所は、「名古屋市中区丸の内」となり、1丁目から3丁目まであります。1丁目と2丁目は、丸の内駅から近いのですが、3丁目になると最寄り駅が久屋大通駅になる地域もあるのです。丸の内駅と久屋大通駅は、地下鉄桜通線で1駅の距離ですので、さほど影響はありませんが、覚えておくと安心です。
丸の内駅周辺は、道が碁盤の目のように整備されており、交差している2本の道路名がそのまま信号名に使われていることも多くなっています。オフィスの場所を説明するときに、○○通りに面しているなどと付け加えると分かりやすいでしょう。

丸の内駅の賃貸オフィス・今後の動向は？

丸の内駅周辺は、オフィス需要の拡大に対する期待があると先述しましたが、新型コロナウイルスの影響で、オフィスの空室率が今後上がってくることも同時に懸念されています。この地区では、士業の方が賃貸契約をされているオフィスも多く、一般企業のように業績が大きく変化することは少ないとみられていますが、今後どのように推移していくのか、動向に注目すべきエリアと考えておいた方が良いでしょう。
オフィスビルに関して、いくつかプロジェクトが進行されています。2021年11月竣工予定で、木造オフィスビルの建設が進められていたり、日銀前交差点のすぐ近くにあるフコク生命ビルの再開発構想が進んでいたりと、これまでの丸の内駅周辺の光景に変化が起こることでしょう。

今回のまとめ

丸の内駅周辺を含む名古屋圏内におけるオフィス市場は、コロナ禍により急激な変化を見せています。賃料相場も、今後変動が起こる可能性がありますので、動向を見守っていきましょう。