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オフィス・事務所で最適なデスクの配置方法とは?
オフィスで効率的に業務を行うには、適切にデスクを配置することが重要ポイントのひとつです。適切な配置により、社員の生産性が大きく左右されると言われるほどです。
配置の方法は複数ありますが、業種によって適した配置が変わってきます。それぞれ適した配置方法について、今回の記事で解説します。
デスク配置を決めるときに考慮したいことは
デスク配置を決める際には、オフィスの基準寸法です。スペースごとに、適しているとされる寸法値があり、それぞれのスペ―スで必要な寸法値は次の通りです。
・通路…1,600mm以上
・デスクと通路…1,800mm
・デスクとデスク…750mm(デスク同士が背中合わせならば、1,500mm以上)
・デスクと壁…1,800mm
・コピー機と壁…450mm~1,200mm
・会議テーブルと壁…600mm~900mm
これらの寸法値は、社員の動線や、作業が快適に進められるようにするためのゆとり、心理的に受けるストレスなどを考慮して、決められた数値です。数値をふまえて配置を検討することで、作業効率を高められるのです。社員ひとりあたりのオフィス面積は、4坪前後だと言われています。この数値も考慮して、配置プランを検討しましょう。
また業種に加えて、内勤者と外勤者のどちらが多いのか、来客が多いのか少ないのか、企業の特徴によっても、デスクの配置が変わってきます。
デスクの配置パターンの例
一般的にオフィスで導入されるデスクの配置パターンを、いくつかご紹介します。
対向式レイアウト(島型)
日本のオフィスで、最も多く見られる配置パターンです。幅広い業種で採用されていますが、特にグループで仕事を行う業種に向いています。部署ごとにデスクを集め、向かい合わせに置くことで、スペース効率も良く、部署内で意思疎通が取りやすいメリットがあります。机の間に空間ができますので、ケーブルなどの配線が通しやすくなっています。配置を見ると、部署の上下関係が分かるのも、この対向式レイアウトです。
デメリットとしては、プライバシーが守りにくい点や、新鮮味が感じられない点などがあげられます。
同向式レイアウト(並列式、学校式、スクール式)
学校で授業を受けるときのように、全てのデスクが同じ方向を向いている配置パターンです。金融機関などの窓口、コールセンター、外資系オフィスなどで見られます。全員が同じ方向を向くことで、プライバシーを確保でき、他からの視線もあまり感じないため、従業員のストレスが少ない配置です。
通路は多く確保できますが、その分広いスペースが必要となるのがデメリットです。また、リーダーは後方に座ることが多いのですが、後方から監視されていると感じる人もいます。
背面型レイアウト
デスクを全面に置き、相手に背を向けて座ることで、プライバシーが守られる配置パターンです。企画グループや制作グループなど、プロジェクト単位での仕事を行うときに適しています。仕事に集中しやすい反面、スペース効率が下がることと、他チームとのコミュニケーションは取りづらくなります。
ブース型レイアウト
パネルやパーテーションでデスクを囲み、個々のブース型スペースを確保する配置パターンです。集中して業務を行いたいプログラマーやデザイナー、個人情報を扱うコールセンターなどに適しています。他の人とのコミュニケーションが取りにくくなることや、管理者の進捗確認がしづらい恐れがあります。また、パネルやパーテーションのコストもかかることがデメリットです。
今回のまとめ
業種ごとに適したデスク配置を行うことで、業務効率が上がりますが、パターンによってはコストが余分にかかる可能性もあります。どのパターンが合うのか、企業・部署ごとで検討してみましょう。