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2020.11.23

業種別!店舗を構える際に気をつけたいポイント「雑貨店」編

夢のある雑貨店を開業したいと考える場合でも、現実をしっかり見据えた上で店舗を構えなくては、お客様から愛される息の長いお店に育てていくことはできません。
本コラムでは、雑貨店の店舗を構える際に気をつけたいポイントをご紹介します。

【目次】
1.ターゲット層の往来が多いエリアであるか
2.雑貨店が多く集まるエリアであるか
3.入りやすい雰囲気のお店にできる環境であるか
4.今回のまとめ

ターゲット層の往来が多いエリアであるか

雑貨店を開業するに当たっては、想定するターゲット層が多く訪れるエリアに店舗を構えることが重要です。
趣味的要素の強い商品を販売するお店である以上、「この雑貨店でこの商品を買おう」と決めて来店するお客様は極めて限られていると考えなくてはなりません。そのため、雑貨を直接の目的とはせずに街を訪れている人たちの興味を惹けるかどうかが鍵となってきます。
当然、そもそもターゲット層の往来が少ないエリアに店舗を構えていては、「友人の誕生日プレゼントをここ数日間それとなく探している人」などを見込み客とするチャンスにほとんど恵まれないことになります。ターゲット層が好むようなエリアであるか、多くのターゲット層が通りかかる立地であるかを慎重に見極めましょう。
たとえば「インテリア感度の高い10代後半から20代の女性」をターゲット層としているならば、おしゃれなインテリアショップが点在しているエリア、週末に多くの若い女性が好んで訪れるエリア、女子大が複数あるエリアなどが候補として上がってくるでしょう。

雑貨店が多く集まるエリアであるか

スーパーマーケットや洋菓子店、クリーニング店など大半の種類の店舗が、近隣に競合店のあるエリアを避けて出店するのを常道としています。お客様が他店へ流れる率が高くなると考えられるためです。
しかし、雑貨店に関していえば、むしろ「他店から流れてくるお客様」を見込んで雑貨店が多く立ち並ぶエリアに出店するのは有力な作戦の一つです。これには、雑貨に興味のある人には複数の雑貨店をはしごする傾向が見られることが関係しています。自店が想定するターゲット層と同じような層に好まれるテイストの雑貨店が複数集まるエリアに店舗を構えることで、お客様の雑貨店巡りのコースに含めてもらえるでしょう。
ただし、お店のコンセプトが周辺他店と丸かぶりすると、単純に売上を他店とシェアすることにつながってしまいますので要注意です。「他店とかけ離れているわけではないけれど、少し異なるコンセプト」を設定するのがコツです。

入りやすい雰囲気のお店にできる環境であるか

雑貨店は、基本的に「どうしても必要があって行かなければならない場所」ではありません。なんとなく興味を惹かれたから、前を通りがかるたびに気になっていたから……。そんな理由での来店が多い種類のお店だけに、入りやすい雰囲気は重要です。
入りやすさは必ずしも物理的な要素だけから醸されるものではないため、こうすれば大丈夫という正解はありませんが、比較的広く当てはまるものとしては次のようなものがあります。

・店内の様子が外からでもわかる
・店構えそのものや案内看板、店先のディスプレイなどが明るく楽しげ
・適度にすっきり、適度に高密度な店内陳列
・入りやすさだけでなく「出やすさ」もイメージできるつくり

特に最後の「出やすさ」の項目は、見逃されがちですが大切なポイントです。多くの場合、雑貨店に来店するお客様の目的は「買うこと」というよりは「見ること」であり、見た結果、欲しいと思えば購入するという買い物スタイルが一般的です。
何も買わずにお店を出るのが気まずそうと感じれば、はじめから入店しないでしょう。まず入店してもらわないことには始まりませんので、気軽に入れる雰囲気だけでなく「出るのも気楽」な雰囲気も意識しましょう。

今回のまとめ

雑貨店舗を構える際は、ターゲット層の往来が多い立地のほか、同業他店が集まるエリアが有力候補となること、入りやすく出やすい雰囲気の店とすることなど、雑貨店特有のポイントにも気をつけましょう。

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