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2020.10.30

知っておきたい!オフィス・事務所の災害対策と防災グッズ

昨今話題になっている通り、日本は世界的にみても災害大国です。異常気象による台風や大雨地震など、いつどのような災害に遭遇してもおかしくありません。「もしオフィスで勤務中に災害が起こったら……」と不安に思う方も多くいらっしゃることでしょう。
今回は然るべきときのために、日頃からできる災害対策と、便利な防災グッズをご紹介します。

【目次】
1.防災に関する意識を高めよう
2.オフィスにおける具体的対策
3.備蓄しておくと便利な防災グッズ!
4.今回のまとめ

防災に関する意識を高めよう

先述のように、日本では自然災害による被害が年々甚大なものになってきています。2011年の東日本大震災では日本各地が大きな被害を受け、影響を受けた方も多いのではないでしょうか。そうした不測の事態にも対処できるよう、オフィスでは日頃から災害時におけるシミュレーションを行うといいでしょう。
まずは役割分担を決めることが第一です。防災責任者、火元責任者をしっかり選定し、災害発生時の動きを把握しておく必要があります。災害時に何よりも重要なのは「情報」です。オフィスで働く社員の安否確認を正確に行うとともに、いかに迅速に情報伝達を行うかがカギとなります。普段から連絡網を整備し、決定した事項は社員の誰もがわかるように掲示するようにしましょう。
あるいは、防災訓練や教育の一環として、社員研修を行うのも有効です。時にはオフィスを越えて近隣住民や地域の方々とも連携を取りながら、何度も繰り返しシミュレーションを行うとより効果的です。

オフィスにおける具体的対策

次にオフィス内での災害対策ですが、まずは避難経路にものを置かないことが重要です。いざという時に障害物があると、それだけで避難時間のロスになります。特に背の高いものや転倒のおそれのある什器、家具などは出入り口付近には置かないよう注意してください。
また、オフィス家具や戸棚を固定しておくことも大切です。書類を保管するキャビネットや大型の家具は床、もしくは壁面にしっかり固定し、なるべく人の近くには置かないようにしましょう。家具の扉が勝手に開かないようなセーフティロックがついているものだと、なお安心です。同時に、ガラス面がある場合は飛散防止シートを貼り付け、万が一の際の飛散防止を徹底するといいでしょう。個人のデスク回りにおいては、まずPCのモニターや周辺機器などをしっかりと机に固定するようにしてください。セキュリティーや情報保護の観点から、定期的なデータのバックアップもおすすめです。机の回りや下のスペースは常に整理整頓し、瞬時に避難できるようなスペースを確保しておきましょう。そのほか、不要な火災を防ぐため、電源プラグ付近は埃が溜まらないようにし、たこ足配線による使用電力超過にも十分注意してください。
最後に、会社を運営する立場の方であれば、これらに並行して適切な災害保険に加入しておくと、いざという時にも安心です。近年では想定を上回る異常気象により、オフィス自体が甚大な被害を受けるケースも少なくありません。思わぬ負債を抱えないためにも、ぜひ検討してみてください。

備蓄しておくと便利な防災グッズ!

災害時には、社員の中で帰宅困難者が発生する可能性が極めて高く、政府によって社員の社内待機を推進する「一斉帰宅抑制」も実施されています。そのため、オフィスにおいても、ある程度の備蓄が必要になります。食料や飲料水などは3日分を想定し、応急キットや簡易トイレなども常備するようにしましょう。
また、余力があれば情報収集のためのラジオや手動で充電できるバッテリー、照明機器を持っていると便利です。日頃から手の届く範囲で管理し、定期的なメンテナンスを行うといいでしょう。なお、災害時には足元が瓦礫やガラスで危険な場合も多いため、社員一人ひとりがヘルメットや運動靴を持つようにすると、安全性も高まります。
その他、災害時の備えにもなり得る対策として、コンビニの設置や置き薬、ウォーターサーバーの導入も効果的です。福利厚生面の向上だけでなく、定期的に新鮮なものを取り入れられ、防災グッズとしての役割も担っている点は大変魅力的といえるでしょう。

今回のまとめ

もはや国民の誰にとっても、災害は切り離せないものになりつつあります。個人単位での備えや災害対策ももちろん大切ですが、一日の大半をオフィスで過ごすことを考えると、企業における災害対策がいかに重要かわかります。防災に関する意識は、一朝一夕で身につくものではありません。日頃から社員同士で連携をとり、定期的に訓練を行って、オフィス全体で意識の底上げをしていくことが大切です。

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