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コラム 2020.09.23

オフィス・事務所の内装工事費用・坪単価の相場は?工事の流れと詳細も解説

オフィスを構える時は、物件を確保した上で内装工事を行う必要があります。
この時、重要なポイントになるのが費用です。予算には限りがありますから、必要なポイントを絞って無理なくお金を投じなければなりません。
ここでは、オフィスの内装工事費用の相場や坪単価について見ていきましょう。

【目次】
1.内装工事の坪単価は10万円~30万円
2.相見積もりで費用を節約。可能なら居抜き物件の活用も
3.内装工事の具体的な内容一覧
4.内装工事の流れ
5.今回のまとめ

内装工事の坪単価は10万円~30万円

オフィスの内装工事の坪単価は、10万円~20万円程度とされています。各所にこだわりたい場合は30万円程度です。50坪の物件なら500万円~1000万円、予算に余裕があるなら最高1500万円程度ということになります。
決して安くはないので、法律や条例を遵守したうえで、どこにいくらお金をかけるのかはよく考えなければなりません。
あまり重要でないと考える部分は、思い切って設備のグレードを落とすなどの判断も必要になります。逆に、業務上重要になる設備や、こだわりをとことん反映させたい部分には、他の部分より多めにお金をかけてもいいわけです。
例えば、「来客が多いからエントランスにはお金をかけたい」「外回りが多くてオフィスにいる人数が少ないから、ミニキッチンはなしにしよう」といった具合。
各部署のスタッフから意見を募って十分に検討し、メリハリの利いた工事計画を立てましょう。

相見積もりで費用を節約。可能なら居抜き物件の活用も

オフィスの開設・移転には他にも多くの費用がかかりますから、なるべく節約したいのは確かです。でも、安いだけの業者は、いい加減な工事を行う可能性があるため推奨できません。
どうすれば、工事費用を抑えつつ安全で快適なオフィスにできるのでしょうか。

相見積もりを取る

最も理想に近いプランと価格を提示してくれる業者を見つけるために、必ずやっておきたいのは、複数の工事業者から見積もりを取って比較すること(相見積もり)。見積り無料の会社が多いので、お金の心配はいりません。
複数の会社の情報を集めることで相場がわかるので、明らかに安すぎる業者や、法外な料金を請求してくる業者を見抜けますし、やりとりする中で、信頼に足る対応をしてくれる業者を見極めることができるでしょう。

居抜き物件を利用する

前の内装や設備がそのまま残っている「居抜き物件」を使う方法もあります。既存の設備を流用できる部分が多いため、内装工事費用を節約できるというメリットがあります。ただし、レイアウトの自由度はどうしても低くなってしまいます。
また、劣化した部分の修繕でかえって費用がかかることもあるので、本当に好条件なのかどうか、契約前にしっかりチェックすることが重要です。

内装工事の具体的な内容一覧

内装工事とひとことで言っても、足場の設置から空調、排水まで非常に多岐に渡ります。
手抜き工事は論外ですが、どこに重点的にお金をかけるかは会社の規模や業種によって検討する必要があります。
まずはイメージを膨らませるために、内装工事の具体的な種類を知っておきましょう。

仮設工事

足場の設置や養生を行うための費用です。最終的には撤去されるものですが、安全かつ正確な工事を行うためには欠かせません。

軽天工事

軽量鉄骨で壁や天井の下地を作り、石膏ボードを貼って仕上げる工事です。天井の見栄えや防音機能などに影響します。

内装仕上げ工事

壁紙(クロス)を貼って壁や天井を仕上げたり、床にカーペットを敷いたりする工事です。一般的に「内装工事」と言われて思い浮かべるのは、この工事ではないでしょうか。
オフィスの最終的な見た目に大きく影響します。

パーテーション工事

間仕切り壁の設置工事です。広いスペースでも自由に仕切って部屋を作ることができます。固定式と可動式があるので、部屋の用途に合わせて選びましょう。

建具工事

ドアの工事のことです。スチール製なのかアルミ製なのか、それとも木製なのかによってオフィスの印象も変わるでしょう。

電気設備工事

照明器具やコンセント、配線などの設置工事です。後で追加・変更するのは手間がかかることが多いので、適切な位置や数を検討する必要があります。

空調設備工事

空調や換気設備を設置する工事です。オフィスビルは気密性が高いことが多く、近年の日本は夏場の暑さも厳しいので、職場環境の快適さを左右する重要な工事といえます。

給排水設備工事

トイレやキッチンといった水回りの工事です。電気設備以上に後から動かしづらいため、場所はよく考えましょう。
トイレは特に女性社員のオフィス満足度に大きく影響するポイントであることも頭に入れておいてください。

消防設備工事

消火設備や火災報知器などの工事です。法律や条例で設置が義務付けられているものもあるので、必ず厳重にチェックしてください。

内装工事の流れ

オフィスの内装工事を何度も経験したことがある人はほとんどいません。
相場がわかっても、どこから手を付ければいいかわからないと思いますので、基本的な流れも説明しておきます。

①どんなオフィスにするかを社内で決める

まずは社内で、どんなオフィスにしたいかを相談します。

個人のデスクを用意するのか、フリーアドレスにするのか。
会議室は必要か、必要だとしたらどれくらいの広さか。
休憩スペースはどれくらいの広さにして、どの程度充実させるのか。
部屋を分けるのか、パーティションで動的に変えやすくするのか。

考えることはたくさんあります。
オフィスを新しくするのを機に、新しい仕組みを導入することもできるので、現状に囚われない発想をしていきましょう。

②業者を決める

社内で意見がまとまったら、理想のオフィスを実現してくれる業者を決める段階です。金額だけでなく、自社と相性の良い業者に依頼したいものです。施工事例を見せてもらうのもいいでしょう。

③設計

「こんなオフィスにしたい!」というイメージを、現実的な図面に落とし込んでいく段階です。素人の意見には考慮漏れが多いので、プロと一緒にひとつひとつ適正に軌道修正していきましょう。
退去時に原状回復工事が必要な場合は、それも見据えた設計が必要です。

④内装工事

③で決めたデザインやレイアウトに基づき、いよいよ実際に工事に着工します。
おおよそ1ヶ月〜3ヶ月程度。実際に工事してみると「思ってたのと違う」と感じることもあるので、工事中のこまめな打ち合わせや現場確認は非常に重要です。
工事が始まっているからと遠慮せず、要望を伝えましょう。

⑤家具・OA機器の搬入

水道・電気・ガス、電気系統まで整ったら、デスクや棚などの家具、OA機器類を搬入します。

⑥引き渡し

業者立ち合いのもとで最終チェックを行い、問題なければ引き渡しです。

今回のまとめ

オフィスを開設したり移転したりする時は、できる限りの希望を反映させたいものです。とはいえ、際限なくお金をかけるわけには行きません。出費を適切な範囲に収めるためには、相場を知った上で、力を入れる部分を慎重に検討・判断することです。
しっかり調べて、コストパフォーマンスを最大限に高めたオフィスを作り上げましょう。
内装工事にあたって注意点を知りたい方は、下記記事も参考にしてください。

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