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コラム 2020.09.11

ビルの2階以上に店舗を出店するメリット・デメリット

お店を新しく出店する時は、集客や利便性を考慮して物件やエリアを選ぶ必要があります。そして、ビルにお店を出店するなら、「何階に出店するのか」もよく考えなければなりません。1階が最も目立ってよさそうなイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
今回は、ビルの2階以上に出店する場合のメリット・デメリットを解説します。

【目次】
1.2階以上の店舗は賃料が安い
2.2階以上なら、静かで隠れ家的なお店を作れる
3.集客力が劣るのは否定できない。宣伝の工夫を!
4.今回のまとめ

2階以上の店舗は賃料が安い

ビルの2階以上に入っている店舗は、通称「空中店舗」といいます。このタイプの店舗の大きなメリットは、1階の店舗に比べて賃料が安いことです。物件にもよりますが、1階の半分以下で済む場合もあります。不動産会社の仲介手数料なども、「賃料の◯ヶ月分」と決まっていることが多いため、初期投資も節約できるのです。
また、1階の店舗ほどの人気はないので、候補となる物件が見つかりやすいというメリットもあります(特に3階以上)。いくつも候補を見つけて比較検討すれば、より理想に近い場所にお店を構えられるでしょう。最悪見送ったとしても、また別の物件が見つかる可能性は十分にあります。もし、理想的な物件があっても賃料が高く感じるようなら、オーナーと値下げ交渉を行ってみましょう。2階以上の店舗は入居希望者が少ないため、オーナーも交渉に応じてくれやすくなります。もちろん、ただ値下げを要求するだけでなく、詳細な事業計画書を提出するなどして信頼を得られるようにしてください。

2階以上なら、静かで隠れ家的なお店を作れる

空中店舗は、通りや地面から離れている分、周辺環境の影響を受けにくい性質があります。これをメリットと評価するかどうかは人それぞれですが、騒音や悪臭が入ってきにくいのは確かです。周囲にゴミ捨て場があったり、自転車が乱雑に置いてあったりしても見えません。3階以上では特に顕著です。この性質は、都市部や繁華街に出店する時は特に大きく影響します。繁華街の雑踏が生み出す音は、決して無視できるものではありません。
また、近くに大きな道路が走っていれば、どうしても車の走行音が気になってしまいます。飲食店が多い場所なら、排気ダクトから出てくる食べ物の匂いに悩まされることもあるでしょう。こういった問題を避け、静かなお店を作り上げたいのであれば、2階以上への出店が向いているといえます。いわゆる隠れ家的なお店を目指すのもいいかもしれません。もちろん、あえてガヤガヤした雰囲気を受け入れるのも1つの方法ですから、コンセプトをよく検討しましょう。

集客力が劣るのは否定できない。宣伝の工夫を!

2階以上の店舗の大きなデメリットは、1階に比べて視認性が低く、集客力が劣ることです。1階の視認性・集客力を100とするなら、2階は80、3階以上は70ともいわれています。たとえ認識してもらえても、階段やエレベーターを使わないと行けないというだけで、「面倒だな」と敬遠されてしまうこともあるでしょう。そのため2階以上の店舗では、1階以上に集客に力を入れる必要があります。
まずは、オーナーや1階の店舗と相談して、看板を目立つように置かせてもらいましょう。同じビル内のテナントに、クーポン券を置いてもらうのも有効です。こういった協力を得るためにも、挨拶回りをしっかりと行い、関係者との信頼関係を構築しなければなりません。何より、賃料や初期投資が安く済むのですから、それで浮いた分のお金を広告宣伝費として使うことができます。インターネットや情報誌も活用して、積極的に宣伝を行うといいでしょう。
もちろん、魅力的なお店作りが最も重要であることは言うまでもありません。デザインやサービスを工夫して、階段を上ってでも行きたいお店にしてください。

今回のまとめ

2階以上にあるお店は、視認性という点ではどうしても1階に劣ります。その分、費用の安さや騒音の入りにくさといったメリットもあるため、工夫次第でいいお店を作ることは十分可能です。看板や内装のデザインに力を入れ、通りを歩く人にアピールし、一度訪れた人が何度でも足を運んでくれるようなお店を作り上げましょう。

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