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コラム 2022.05.26

オフィス・事務所での配線工事で失敗しないためのポイント


オフィス・事務所の新設・移転においては、配線工事が必要になります。配線は業務効率にも影響を及ぼす大切なものですが、苦手意識を持つ方も少なくありません。基本的には業者に依頼すれば良いのですが、実際に依頼するにあたって不安がある方も多いのではないでしょうか。
今回は、オフィス・事務所の配線工事で失敗しないためのポイントや工事の一般的な流れについてお伝えします。オフィス・事務所の移転や新設を予定している方、配線工事を予定している方はぜひとも参考にしてください。

オフィス・事務所の配線工事の基本

オフィス・事務所における配線工事を実施するうえでは、配線工事に関しての基本事項を押さえておくことが重要です。配線工事の基本として知っておきたいのは、以下の情報です。
・そもそも「LAN」とは何か?
・有線と無線の違いを知る
・セキュリティ対策が重要
・接続機器の台数と配置が大切
以下、それぞれについて解説します。

そもそも「LAN」とは?

「LAN」とは「Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)」の頭文字をつなげた、パソコンをはじめとする様々な機器をつなぐネットワークのことです。LANは限定的なネットワークであり、家庭で使用するものを「家庭用LAN」、会社で使用するものを「社内LAN」と呼ぶこともあります。「建物内で利用する限定的なネットワーク」とイメージしておくと、分かりやすいでしょう。
「WAN」というネットワークとLANをつなげることで、インターネットにアクセスできるようになります。WANは「Wide Area Network(ワイドエリアネットワーク)」の頭文字をつなげた言葉であり、遠く広いエリアとのネットワークのこと。私たちが良く利用するインターネットも、WANの一種です。
一般的に「LAN」配線の工事は、パソコンをはじめとする機器と接続機器を結ぶ工事や、接続機器をインターネット側につなぐ工事のことです。

有線と無線の違い

LAN接続には、「有線」と「無線」の2種類があります。有線の場合、LANケーブルを使用してネットワークに接続し、無線の場合は、無線LANルーターを使用してネットワークに接続します。無線LANは「Wi-Fi(ワイファイ)」のことだと理解しおくと良いでしょう。
有線の場合はLANケーブルの配線を考えなくてはなりませんが、通信速度が安定的で速いことが特徴として挙げられます。一方、無線は有線と比較すると通信の安定性には欠けますが、通信できるエリア内であればどこにデバイスがあっても通信できる点が魅力です。
近年では無線LANの普及が進んでおり、多くがWi-Fi接続となっています。

セキュリティ対策

配線工事を行う際には、セキュリティ対策を重視しなくてはなりません。インターネットに接続する以上は、不正アクセスやウイルスの脅威に備える必要があるためです。オフィスでは多くのパソコンを使用しますが、そのうちの1台のパソコンでも感染すると、他の機器にも危険が及ぶと考えておきましょう。

接続機器の台数や設置場所を決める

オフィス・事務所の配線工事を進めるうえでは、接続機器の台数を確認することが重要です。設置する台数と場所によっては配線が難しく、配線について専門家に相談する必要があります。ある程度の配置イメージを持ったうえで、相談に臨む方が良いでしょう。インターネット接続機器の台数は、社員数の変化に合わせて増減する要素です。そのため、先のことも見越した計画が求められます。

オフィス・事務所の配線工事の大まかな流れ

オフィス・事務所の配線工事を依頼する際には、基本的に大まかな流れがあります。配線工事の流れは、おおむね以下の通りです。
1. ネットワーク構成を考える
2. 専門業者に相談・契約する
3. 工事の日程を調整する
4. 工事を実施してもらう
以下、各項目の概要やポイントを解説します。

ネットワーク構成を考える

配線工事を依頼する際には、まずネットワーク構成を考えなければなりません。設置予定のパソコンやプリンターの台数、配線のレイアウトなどを社内で話し合います。この計画がある程度行われていると、後の工程がスムーズです。構成が曖昧なままだったり不適切だったりすると、通信速度が遅くなることもあります。
また、配線だけでなく「無線LANか有線LANか」「ルーターの台数は何台か」といったことも、この段階で決めておくことが必要です。社内に専門担当者がいれば相談しながら、担当者がいなければこの段階から専門業者に相談することもご検討ください。

専門業者に相談・契約する

ネットワーク構成をある程度決めたら、専門業者に相談して詳細を詰めていきます。現地調査と見積もり作成を依頼し、すでに決めていたネットワーク構成についても確認してもらいましょう。業者に依頼すれば、事務所の図面にネットワーク環境をおこしてくれます。
見積もりはほとんどの場合、無料です。現地調査を実施して詳細な見積もりを作ってもらうことで、後々追加工事が発生したり追加請求が発生したりする事態を避けることができます。内容に問題がなければ、施工契約を締結するという流れです。

工事の日程を調整する

施行契約を提携したら、作業の日程を調整します。事務所の大きさによって作業にかかる時間は変わるため、業務に支障がないように予定を組むことが大切です。
時間の都合がつかず、工事に立ち会うことが難しいかもしれませんが、工事では事務所の備品を動かしたり壁に穴をあけたりする必要があります。トラブルを避けるためにも、原則として工事には立ち会うようにしましょう。
つまり、「業務に支障をきたさない」かつ「担当者が立ち会える」日程を選ぶことが重要です。

作業を実施してもらう

工事の日が来たら、実際に作業を実施してもらいます。工事当日は事務所の特性に合わせ、天井裏や床下を活用して作業が進んでいきます。原則として事前の打ち合わせ通りに作業を進めてもらいますが、現場で多少の変更が発生することがあるので注意が必要です。すべての接続機器がそろったら、すべてを接続して動作確認を実施してもらいます。
工事完了ですべて終了というわけではなく、その後利用していくうちにトラブルが発生することもあります。そのため、トラブル発生時の連絡先を確認しておくのが賢明です。

配線工事で失敗しないためのポイント

配線はその後の仕事の効率にも関わるため、工事のオーダーにおいては可能な限り失敗を避けるための意識づけが求められます。配線工事で失敗しないためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
・オフィスの配置に合わせる
・業者選びにこだわる
・OA機器の消費アンペアを確認しておく

オフィスの配置に合わせる

配線工事におけるネットワーク構成を考えるうえでは、事務所内の配置に合わせることが重要です。ネットワーク構成を業者に一任することもできますが、工事完了後に想定と異なる事態が発生してしまう可能性も否定できません。電源部分が関わる部分は後で簡単に修正することもできず、最悪の場合、改めて依頼し直す事態になってしまうこともあり得ます。

業者選びにこだわる

配線工事を依頼するうえでは、業者選びにこだわることが非常に重要です。具体的には、以下のポイントを押さえておくことをおすすめします。
・複数の会社から見積もりをとる
・アフターサービスの有無・充実度を確認する
・なるべくオフィスから近くにある店舗を選ぶ
配線工事の依頼はそう頻繁にあることではないため、どれくらいの費用がかかるのか分からない方が多いのではないでしょうか。その場合、複数社から見積もりをしてもらい、比較してみることをおすすめします。複数社からの見積もりがあれば、相場を把握できるため安心です。見積もりを依頼する際には、現地調査の後で作成してくれているかどうか確認しましょう。見積もりの内容は細かく確認し、不明な点やはっきりとしない点は遠慮せずに確認することが大切です。
また、専門業者とのやり取りは工事終了後も続くと考え、アフターサービスが充実している業者を選びましょう。アフターサービスを受けることを考えると、業者の店舗がオフィスからなるべく近い方がおすすめです。

OA機器の消費アンペアを確認しておく

配線工事を依頼する際には、オフィスで使用しているOA機器のアンペアを確認しておくことが重要です。通常は1つの幹線から配線を分岐させる「分岐回路」を利用することが多く、1つの分岐回路で使用できるアンペア数には限度があります。
特に複合機は多くのアンペア数を必要とするため、注意が必要です。また、オフィスに給湯室を設置する場合はアンペア数について気を付けなくてはなりません。

今回のまとめ

今回は、オフィス・事務所での配線工事における基本や実際の作業の流れ、失敗しないための注意点について解説しました。配線作業については、専門業者に依頼すれば基本的なことを行ってもらえますが、ネットワーク構成については、あらかじめ自社内で決めておかなければなりません。オフィス・事務所によって必要なネットワーク構成は異なるからです。
実際に配線工事を依頼する際には、アフターサービスの有無や充実度、オフィスから業者店舗の距離などを見て総合的に判断することが非常に重要だといえます。また、オフィス・事務所の配線工事は作業が完了すれば終わりではありません。工事完了後であっても、トラブルやアフターケアなどで業者を頼る機会は出てくるでしょう。そのため、信頼できる業者を選ぶことが配線工事成功のためにもおすすめです。
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