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コラム 2022.05.17

今やビジネスに必須!オフィス・事務所のサーバールームの設置場所の知識


名古屋にてオフィスの事務所を移転する際に、注意しなければいけないのがサーバールームの設置場所です。会社のデータを保管する場所なので、他のエリアよりもセキュリティ性能や安全性を高めなければいけません。
一方、サーバールームの場所を決めたものの、設置場所によってはサーバーの稼働状況が安定しない、あるいは周囲の作業効率を下げるといった状態になってしまうこともあるので注意が必要です。
本記事では、サーバールームの役割や設置場所で気をつけるポイントをご紹介します。

サーバールームの役割

まずは設置するにあたり、サーバールームがどれだけ重要なのか、役割を含めて知っておく必要があります。一般的なルームやエリアと同じと考えている場合、いずれ大きなセキュリティ事故につながりかねません。

サーバールームとは

サーバールームとはサーバーパソコンを設置する部屋です。このパソコンには企業や事務所にて使用されているデータを保管します。また、パソコンはサーバーに利用するために専用の機種が使われます。
サーバールームへ設置されたパソコンに保管されているのは、オフィスや事務所で使用する重要なデータばかりです。企業によって異なりますが、例として下記のようなデータが挙げられます。
・社内で保管している共有データ
・顧客に提供前後の作業データ
・顧客情報
・顧客管理システムのデータ
・データ権限の設定
・社内のバックアップデータ
・アクセスログ
・セキュリティ対策のシステム
社内で別の人にデータを共有する際の保管場所としてはもちろん、他にも企業や事務所にとって生命線となるデータや設定などが含まれています。社内でデータ管理に携わっている方やセキュリティ講習を受けた方なら、上記のデータが流出したり読み込めなくなってしまったりした際の重大性は認識できるでしょう。
つまり、サーバールームのパソコンデータが消失してしまうと、企業や事務所は大きなダメージを受けることになります。データが消失しなくとも、一時的なパソコンのエラーによりデータ読み込みができなくなると作業がすべて中断されかねません。

サーバールームは高いセキュリティを維持する必要がある

企業や事務所にとって大切なデータやシステムを保管するサーバールームは、他のルームやエリアと異なり、セキュリティをさらに高く設定しなければいけません。サーバールームのセキュリティ例は、以下の通りです。
・監視カメラの設置、徹底した入退室管理を実施する
・ドアやパーテーションは破損しにくい素材を使用する
・災害が発生した場合にダメージを受けにくい場所を選ぶ
・火災でもパソコンが故障しないよう不燃性の高い壁を活用する
・突然の停電に備えるため無停電電源装置を設置する
・熱を冷却させる環境にする
サーバールームは他とは違うレベルのセキュリティが必要なため、一室を丸ごとサーバールームとして設置するのが一般的です。しかしどうしても難しい場合には、ルームの一区画を区切ってサーバーエリアとして運用するケースもあります。
エリアを区切るだけといった場合でも、ただサーバーパソコンを設置するだけではなく、特別なパーテーションなどを活用して、別の部屋として分けるようにすると良いでしょう。

オフィス・事務所の作業効率はサーバールームの場所によって劇的に変化する

サーバールームが設置されている場所や環境によっては、隣接するオフィスや事務所の環境に悪影響を及ぼすことがあり、作業効率が大きく変わります。サーバールームを設置しても、各部屋やエリアの用途に適した環境を維持できるかを考えなければなりません。

オフィスや事務所内のエリアごとに最適な環境は異なる

オフィスや事務所内は目的によって利用するエリアの最適な環境は異なります。
・業務エリア:作業がしやすい環境で、部外者は立ち入りできない
・休憩室:従業員や来客者がリラックスできる
・応接室:快適にすごせる、重要なデータの秘匿性を高める
・会議室:会議に集中できる環境
・サーバールーム:厳重なセキュリティ、緊急通報システムの設置、サーバーの冷却
例えば作業や会議に集中しやすい環境としては、暑すぎず寒すぎない適温の空調にしなければいけません。しかし、サーバールームでは、サーバーパソコンが熱によってシャットダウンしないよう、冷却された環境にする必要があります。
他にも休憩室や応接室にはリラックスするために植物を設置する場合もありますが、基本的に人が出入りしないサーバールームではそういったものは不要です。むしろ塵が発生して火災につながる可能性がありますので、通常は鑑賞目的で植物などは設置しません。

サーバールームの設置場所のポイント

名古屋のオフィスや事務所でのサーバー設置場所では、安全性と安定性が確保できるかどうかも重要です。ここでは注意すべきポイントをご紹介します。

静音性を重視する

サーバーパソコンは音が大きいため、パーテーションを設置するだけでは距離の近い部署がうるさいと感じるでしょう。専用のルームを用意できない場合は、業務エリアからある程度離す必要があります。

サーバーパソコンは集約する

もしも一般エリアの一区画をサーバーエリアにする予定なら、サーバーパソコンを集約する必要があります。
常に人が出入りすることはないものの、トラブル発生時や保守点検の際にはすべての機器を見て回らなければいけません。各部署のサーバーパソコンがバラバラに設置されていると、整備担当者の移動距離が長くなり大変です。またひとつの場所に集約しないと設置する机や棚などで場所を取ってしまい、トータルでは大きな面積を無駄に使ってしまいます。下記のようなパソコンを使用し、ラックに積み上げて設置すると面積を節約することが可能です。
・ラック型
・スリム型
ただし、タワー型のパソコンは縦の空間を使いづらいため、面積が限られているサーバールームでの利用には向いていません。

入室管理は厳しく徹底する

企業や事務所にとって大切な情報を管理するサーバールームは、誰でも入退室できる状態にしていると、部外者などが大切なデータを外部へ持ち出してしまう可能性があります。これは情報漏えいという大きな問題であり、対策を行わなければなりません。そのため、サーバールームはできるかぎり入室管理できるシステムの部屋を利用し、部外者が簡単に入れない場所に設置しましょう。
また他にも下記の点にも注意が必要です。
・窓などドア以外に侵入できる場所はないか確認する
・スマートフォンや保存端末などは持ち込めないようにする
・データを複製できるコピー機は設置しない
・入退室時に申請書の提出を徹底する
・鍵の貸し出しは他のルームよりも高いレベルに設定する
サーバールームとして一室をすべて利用する場合は比較的対応しやすいのですが、パーテーションで区切るなど一部エリアにする場合には上記の要件に対応しきれない部分が出てきます。

エアコンの配置も必ずチェックが必要

サーバールームとなるエリアやルームを下見する際には、エアコンの配置も必ずチェックしておくべきポイントです。
サーバールームはパソコンの排気熱により室内の温度が他の場所よりも5度から10度ほど上昇します。そのため、冷却装置を設置しなければパソコンが熱で停止することもあるでしょう。物件に取り付けられている冷却装置としては一般的にエアコンがありますが、以下のように増設に費用がかかる場合もあります。
・エアコンとセットで室外機を置く必要がある
・ベランダがなければ屋上に室外機の設置が必要
・新たに長い配管を設置するのは費用がかかる
一般的にサーバールームは27度以下に保つ必要があるため、エアコンなど空調機器がない状況は危険です。あらかじめエアコンが設置されているルームを選択するか、もしくは費用をかけて設置することをおすすめします。
なお、エアコンの設置場所を考える際、サーバールーム全体を冷やせた方が良いと考える方もいますが、部屋全体を冷やす必要はありません。あくまで冷やしたいのはサーバーパソコンです。
またパソコンを並べる際に、熱が排出しやすいような配置にすることでも効率的に冷却できます。
・冷気と暖気の通り道をそれぞれつくる
・通り道に沿ってサーバーパソコンの向きをそろえる
・サーバーパソコンが排熱する側に冷気が届くようにする
通常サーバーパソコンは前面から熱を排出するのが一般的です。そのため、前面と背面がそれぞれ対面するように設置し、前面が集まる通路に冷気を流すことで熱対策が可能です。
サーバールームにおすすめのエアコンは、床に風を送りやすいタイプ。冷却性能が高まりやすくなります。逆に天井に設置されているタイプのエアコンは、冷却された空気がひとつの場所にとどまりがちです。
下記のタイプのエアコンは床に風を送りやすく、サーバールームのエアコンに適しています。
・床置き型
・床下送風型
サーバールームの設置も含めて事前にオフィスを見学する場合には、エアコンの位置とタイプもチェックしておきましょう。

ブレーカーの電気容量をチェックしておく

あらかじめ見学する際にはブレーカーのチェックも欠かせません。複数の種類があるため、各ブレーカーで利用できるアンペア数をあらかじめ確認しておく必要があります。
アンペアブレーカー:
一般家庭にも設置されている、契約電気容量以上の電気を使用すると停電するブレーカーです。
・安全ブレーカー:
オフィス全体から各部屋に分かれているブレーカー。他の部屋で使いすぎによる停電が発生しても安全なため、サーバールーム用にひとつ設置されていると理想的です。
・漏電ブレーカー:
オフィス内にて漏電が発生した場合、もしくは漏電の可能性がある際に停電するブレーカーです。

今回のまとめ

名古屋にてオフィスや事務所のサーバールームを移転する前に、設置するエリアやルームの安全性をチェックしておきましょう。サーバールームは企業の重要なデータが保管されているため、他の場所と比較するとセキュリティレベルを高くする必要があり、厳しい入退室管理方法も設定しておかなければいけません。
また、サーバールームの場所や設置方法によって周囲の作業効率が変わってきます。例えば、電力不足に陥らないか、隣接するエリアに騒音や室温などの支障が出ないか、なども事前に確認すべき点です。
名古屋にてサーバールームを設置できる物件を探している事業者様はオフィッコスにご相談ください。
名古屋に本社を構えるオフィッコスは、オフィスや店舗などの賃貸仲介を専門に扱っている企業でございます。2012年の設立以来、多くのお客様からご利用いただき、ご希望に沿える物件をご案内できるよう、日々情報収集に努めております。常時50,000件以上の物件情報を有しており、ホームページに掲載していない情報も多数ございますので、オフィス・店舗の開設や移転を検討されている事業者さまは、まずは一度お気軽にお問い合わせください。

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