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名駅・国際センター駅周辺は、名古屋市を代表するオフィス街・繁華街です。市内のみならず中部地方最大の都心部とされており、国内有数の超高層ビルなども見られます。また、駅自体の利用者数もひときわ多く、中でも名駅および名古屋駅は各方面への路線を結ぶ要衝となっているのが特徴です。そんな名駅・国際センター駅周辺のオフィス市場は、どのようなものになっているのでしょうか？今回は、名駅・国際センター駅周辺のオフィス市場とともに、物件の探し方のポイントについて解説いたします。ぜひ最後までご覧ください。

【目次】
1.名駅・国際センター駅について
2.名駅・国際センター駅の周辺環境
3.名駅・国際センター駅周辺のオフィス市場
4.名駅・国際センター駅周辺のオフィス探しのポイント
5.名駅・国際センター駅周辺でオフィスを探すメリット
6.今回のまとめ

名駅・国際センター駅について

そもそも、名駅・国際センター駅はどのような特徴を持つ駅なのでしょうか？まずは、それぞれの駅の特徴についてご紹介します。

名駅の概要

名駅は名古屋市の中心駅である、名古屋駅の略称になります。ただ、駅だけでなく、その周辺地域を指して名駅と呼ぶことも多いようです。駅自体はJR東海の東海道新幹線・東海道本線・中央本線・関西本線、名古屋臨海高速鉄道のあおなみ線、名古屋市営地下鉄の東山線・桜通線、名古屋鉄道の名古屋本線、近畿日本鉄道の名古屋線を接続しており、広域輸送の要衝を担っています。
日々の乗降人数の平均は、JR東海の路線が約21万人、名古屋臨海高速鉄道の路線が約1万9,000人、名古屋市営地下鉄の路線が約20万人です。そのほか、駅周辺のバスターミナルからは、JRハイウェイ・名古屋市営バス・日本中央バス・茨城交通・名古屋バスといった路線バスが発着します。

国際センター駅の概要

国際センター駅は名駅より東に位置する、名古屋市営地下鉄桜通線の駅です。名駅のほか、今池方面に丸の内駅に接続します。また、名駅と同様に名古屋市中村区に属しており、駅周辺にはオフィス街・繁華街が形成されているのが特徴です。そのほか、駅の乗降人数は1日あたり平均約1万3,000人となっており、周辺のバス停からは名古屋市営バスが発着します。

名駅・国際センター駅の周辺環境

それぞれの駅の概要は押さえていただけたと思います。では、駅周辺の環境としては、どのような特徴が見られるのでしょうか？こういった点からも、オフィスの市場や探し方のポイントが見えてくるものです。続いては、名駅・国際センター駅の周辺環境についてご紹介します。

地域の特色

名駅・国際センター駅がある中村区は、名古屋市を形成する16区のうちの一つです。中区・西区・中川区に隣接し、人口約14万人・面積16.30k㎡を占める地域となっています。地形は全体的に平坦で、庄内川・笈瀬川・柳瀬川といった河川も存在するのが特徴です。
また、主な繁華街は名駅のほかにも太閤通・八田町・烏森町があります。そのほか、地域には神社仏閣が多く見られ、観光名所としては豊国神社や常泉寺が人気です。

交通

中村区には国道はなく、自動車専用道路の都心環状線・5号万場線が通っています。また、県道には主要地方道の愛知県道60号名古屋長久手線・68号名古屋津島線、一般県道の愛知県道106号鳥ヶ地名古屋線・107号中川中村線・115号津島七宝名古屋線・190号名古屋一宮線・200号名古屋甚目寺線・229号八田停車場線が敷かれております。
そのほか、市道における主要地方道には名古屋市道名古屋環状線・愛知名駅南線・山王線・江川線があり、地域全体の自動車の交通は非常に盛んです。

主な施設

名駅の周辺には、JRセントラルタワーズ・JRゲートタワー・JRタワー名古屋・ミッドランドスクエア・モード学園スパイラルタワーズといった超高層ビルが存在します。いずれもオフィスや店舗だけでなく、ホテルや百貨店なども入居する複合ビルとなっており、様々な企業が見受けられます。なお、中村区全体では、百貨店・スーパーマーケット・家電量販店のほか、金融業の業種が多く見られます。

名駅・国際センター駅周辺のオフィス市場

ここまで、駅と周辺地域の特徴に触れてきましたが、肝心のオフィス市場はどのようになっているのでしょうか？ここでは、気になる名駅・国際センター駅周辺のオフィス市場について解説します。

オフィス市場の動向

2021年の名古屋市のオフィスの空室率は、前年に引き続いて上昇傾向にあります。具体的には、前年に比べて0.8%の空室率の上昇が見られ、規模別には小型が+0.8%・中型が+1.0%・大型が+0.9%・大規模が+0.6%となっています。このことから、テレワーク等によるオフィスの縮小により、今後もオフィスの需要はやや低迷し、それに伴って賃料の下落の可能性も指摘できます。

坪単価の相場

賃貸オフィスの坪単価は、国際センター駅よりも名駅周辺の物件のほうがやや高くなります。そして、坪単価の相場は、全体的に見れば2万1,000円ほどとなりますが、規模ごとに見ると20〜30坪で約2万円・30〜50坪で約2万1,000円・50〜100坪で約2万3,000円・100〜200坪で約2万円が相場です。
とはいえ、坪単価は立地や築年数などによっても大きく変わります。例えば、名古屋駅より徒歩3分の場所に構える築63年の物件の坪単価は約6,000円となる一方で、国際センター駅より徒歩2分の場所に構える新築の物件の坪単価は約1万6,500円となっています。

名駅・国際センター駅周辺のオフィス探しのポイント

名駅・国際センター駅周辺のオフィスは空室が目立つものの、坪単価は比較的高いものでした。では、そんな地域でオフィスを探す場合、どういったポイントを意識するべきなのでしょうか？ここでは、名駅・国際センター駅周辺のオフィス探しについてご紹介します。

立地

都心部であっても、立地はオフィス探しの重要なポイントであると言えます。例えば、駅に近い場所に立地する物件と遠い場所に立地する物件とでは、オフィスの往来にかかる時間・労力が異なってきます。微々たる差でも、やはり労力がかかるほうが体力をより消耗するため、その分従業員の業務をこなす効率が悪くなってしまうことが指摘できるのです。出勤時のみならず、営業に出向く際にも同じことが言えます。
また、来客者が訪れるときにも、その負担を与えてしまうことになります。もちろん、業種によっても選ぶべき立地は変わりますが、生産性等を考慮するならば可能な限り駅に近い立地を選ぶようにするほうが良いでしょう。

居抜き物件を選ぶ

居抜きとは、前の借主が原状回復をせずに、内装や什器がそのままの状態の物件のことです。都心部の賃貸オフィスの賃料は、ほかの立地に比べ高くなります。そんな中で、まっさらな状態のスケルトン物件を賃借し、内装・什器を整えるとなると費用の負担が非常に大きくなってします。なお、一般的に内装工事には1坪あたり10〜30万円がかかり、什器には従業員1人あたり10万円ほどが必要です。資金が十分に確保できない小さな企業ならば、やはり難しい問題となるでしょう。
一方で、居抜き物件を選ぶことで、これらの費用を大幅に抑えることができ経済面での不安を払拭することができます。

天井の高さ

オフィスの天井の高さは2.6m前後が一般的です。ただ、理想の天井の高さはオフィスの広さ次第で変わってきます。具体的には、200㎡以下の小規模なオフィスならば2.6mの高さでも十分と言えますが、1,000㎡を超える大規模なオフィスならば不十分な高さとなるのです。広いオフィスで天井が2.6mほどの高さしかない場合は、天井が低く感じられ室内にいる人に圧迫感を与えます。その結果、従業員の集中力に悪影響をもたらし、業務効率を下げることにも繋がってしまうと言えるのです。なお、1,000㎡を超える大規模なオフィスには、3mほどの高さの天井が適するとされています。

名駅・国際センター駅周辺でオフィスを探すメリット

名駅・国際センター駅周辺のオフィスには、その地域ならでのメリットも存在します。以下では、この点について見ていきましょう。

交通が至便

都心部のメリットとしては、やはり交通が至便である点が挙げられます。中でも、名駅は多方面からの接続を実現しており、広域にわたってあらゆる地域からの出勤・来訪を可能としています。また、路線だけでなく主要道路も多く存在し、自動車でのアクセスも簡便です。ほかにも、都心部ならば周囲に商業施設が多く、生活にも便利といった特徴もあります。

ブランディングになる

名駅はオフィス街・繁華街として有名な地域であるとともに、オフィスの一等地とされ競争率の高い地域です。そんな土地のオフィスを持てば、それだけでも企業の実績となりブランディングに繋げられるのです。また、有名な地域の住所を保有することで企業に対する信用性が高まり、取引や優秀な人材確保のしやすさにも良い影響をもたらします。

今回のまとめ

名駅・国際センター駅周辺には、名古屋市最大のオフィス街・繁華街が形成されています。近年では、オフィスの需要がやや低下しているものの、交通が至便であったりブランディングに繋げられたりするといったメリットがあります。また、需要が低下し、賃料が下落しつつある今がチャンスとも言えるでしょう。探し方のポイントなども踏まえて、名駅・国際センター駅周辺のオフィスを探して見てください。