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コラム 2022.01.19

【2022年最新版】名古屋市の賃貸事務所・オフィスの市場

2027年に予定されているリニア中央新幹線の開通をにらみ、新規事業を始める場所やオフィスの移転先として名古屋市に注目している人も多いのではないでしょうか。特にリニア駅ができる予定のJR名古屋駅周辺では大規模な再開発プロジェクトが進み、高層オフィスビルの完成も相次いでいます。また、名古屋最大の繁華街、栄エリアでも再開発が進み、行政も積極的に街づくりを通した地域活性化に取り組んでいます。一方で、新型コロナ感染症が全国的に拡大した影響から経済が落ち込み、オフィス需要もやや冷え込んでいるのが実情で、今後の見通しに気がかりな点もあります。
そこで、2022年の名古屋市内の代表的なオフィス街や、注目を集めているエリアの賃貸事務所・オフィス事情について説明しましょう。

【目次】
1.名駅エリア
2.伏見・丸の内エリア
3.錦エリア
4.栄エリア
5.泉・東桜エリア
6.金山エリア
7.千種・今池エリア
8.今回のまとめ

名駅エリア

名古屋駅周辺の名駅エリアは、リニア新幹線の開通を見越して、大きく街並みが変わりつつある地域です。大型の商業施設や高層のオフィスビルが相次いで完成し、今後も駅ビル再開発など大型案件が計画されています。名古屋市内だけでなく全国的に見ても、注目を集める地域といえます。
ただ、新型コロナ感染症拡大の影響による経済の落ち込みが、やや暗い影を落としています。リニア開通に合わせて完成させる予定だった名古屋駅周辺の再開発事業も数年先に延期されることになりました。名駅エリアは超高層のオフィスビルが建ち並ぶ地域で、優良企業も多いステータスの高い地域ですが、最近は賃貸事務所・オフィスの入居率も落ち込み傾向で、賃貸料もやや下落しています。コロナ禍の影響と今後の経済の動向を見極めたいという心理から、移転や新規開業を見送る事業所が多いのでしょう。
下落傾向にあるといっても、賃貸料の相場は坪単価が10,000円から16,000円と市内で最も高い水準にあります。リニア開通で注目を浴びることやアクセスの良さを考えると、やはり魅力的なエリアだといえるでしょう。経営体力に余力があり、エリアの知名度やアクセスの良さを顧客獲得や採用面に有利に生かしたいと考えるのなら、オフィスを構える場所として、ぜひ検討したいエリアです。

伏見・丸の内エリア

名古屋と栄の間に位置し、名古屋駅から地下鉄で約3分、歩くと20分ほどのエリアです。金融機関の支店や地元企業の本社、官公庁が建ち並んでいて、夜間の人口に比べ、昼間の人口が格段に多い典型的なビジネス街です。外国の領事館も集まっている地域です。
このエリアには地下鉄の伏見駅と丸の内駅があり、それぞれ2路線が通っていて利便性が高いのが特徴です。伏見駅周辺には昔ながらの地下街があり、昔から周辺で働く人たちに親しまれています。2019年には伏見駅構内に商業施設「ヨリマチFUSHIMI」もオープンし、さらににぎやかになりました。
ビジネス面でみると、駐車場を確保がしやすいことが、このエリアの特徴で、業務で車を使う会社や事業所からは人気のようです。新しいビルが建設される一方で、築年数が長いビルが多く、特に長者町繊維問屋街のあるエリア周辺には、古いビルが数多く残っています。
伏見駅・丸の内エリアは、名駅エリアと栄エリアの中間に位置したビジネス街ですが、事務所・オフィスの賃貸料は両エリアよりもやや低くなり、坪単価7,000円~10,000円前後が主流です。中には、名駅エリアよりも高い大規模物件もありますが、ビジネス街の割には手頃な掘り出し物の物件が見つかりそうです。

錦エリア

錦エリアも栄エリアに近い、ビジネス街と飲食店街が混在した地域です。混在といっても、錦一丁目周辺はオフィス街で、2丁目から3丁目にかけて歓楽街の色彩が強くなっていきます。錦3丁目は「錦三(きんさん)」と呼ばれ、市内有数の繁華街となっています。クラブや居酒屋、料亭などが建ち並び、会社の接待などにもよく使われます。
錦2丁目はかつて日本三大繊維問屋街と呼ばれるエリアでしたが、繊維産業の衰退によって近年、空きビルや駐車場が増えています。そこで、地元が中心になってまちづくり構想を策定、野村不動産や長谷工コーポレーションなどによる再開発事業も進められています。計画では、マンションや高齢者住宅、店舗などの入る30階建ての高層ビルが2022年1月に完成する予定です。
こうしたエリアの特徴からか、事務所・オフィスの賃貸料の坪単価も6,000円から12,000円前後と幅広く、栄エリアに近くなると坪単価15,000円を超える物件もあります。比較的古いビルを探すと、アクセスの良さに比べて割安な物件が見つかるかもしれません。

栄エリア

錦エリアの南側に位置する栄エリアは、名古屋で最も大きな繁華街です。名駅エリア同様、リニア新幹線開通を見込んだ大型プロジェクトも相次いでいます。
栄エリアの中心は、名古屋のランドマークである中部電力MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)と、南北2キロに伸びる久屋大通公園です。公園内には、2020年に商業施設も整備され、多くの市民や観光客が訪れるスポットとなりました。
栄エリアは名古屋最大の繁華街と言われながら、名駅エリアに比べて再開発が遅れ、集客力の低下が懸念されていました。しかし、2020年に大型商業施設がオープンし、ほかにも商業施設の再開発計画が進められていて、いよいよ栄エリア活性化に向けた動きが加速しそうです。
事務所・オフィスの賃貸料の坪単価は7,000円から12,000円が主流ですが、繁華街から少し外れると5,000円~6,000円の割安な物件も見つかります。逆に繁華街に近い新しいビルやリニューアル済みの物件だと、坪単価15,000円を超える物件もあります。
栄エリアといっても、繁華街に近い場所と、少し離れた場所では街の雰囲気も異なります。周辺の街並みもよく確認することが大切です。

泉・東桜エリア

泉・東桜エリアは、栄エリアや錦エリアの北側に隣接し、栄エリアに含まれることも多い地域ですが、どちらかといえば、洗練されたおしゃれな店が多く、静かで落ち着いた雰囲気の街です。高級住宅街やタワーマンション、デザイナーズマンションもあり、都心にある閑静な住宅街として人気があります。
このエリアの人気のスポットは、市営地下鉄高岳駅近くの桜並木です。全長1.4キロにわたって、オオカンザクラが植えられ、ソメイヨシノより1週間ほど早く見頃を迎えます。
高岳駅や桜並木周辺はオフィス街となっていて、このエリアで働く人は近くに住む人も多いようです。このため独身者や単身赴任者の住民の数が多いのも、このエリアの特徴です。
事務所・オフィスの賃貸料の坪単価は7,000円から11,000円が中心で、駅に近く比較的新しい物件だと15,000円前後になることもあります。

金山エリア

金山エリアの中心、金山駅はJRの東海道本線と中央本線、名鉄名古屋本線、市営地下鉄の名城線と名港線の3つの鉄道、5路線が乗り入れていて、名古屋駅に次ぐターミナル駅となっています。名鉄名古屋本線は、名古屋の空の玄関口、中部国際空港への直行便を運行しており、海外出張の多い企業には便利な立地です。
金山駅周辺はホテルや複合商業施設も建ち並ぶにぎやかな地域で、リニア開通に合わせて名古屋市が「金山駅周辺まちづくり構想」を発表しました。商業施設の誘致や市民の交流拠点の整備を目指して金山駅北側を中心に再開発計画を進めています。
金山駅は都心や国内外へのアクセスがよく、周辺には商業施設も多いため、周辺では住宅地の開発も進んでいます。駅から徒歩でいける範囲内で、戸建て住宅やマンションが建ち並び、住宅地としても人気が高まっています。
金山エリアの事務所・オフィスの賃貸料は、坪単価で概ね7,000円から12,000円前後に収まっています。駅に近いと10,000円を超える物件が多いのですが、探せば6000円台の物件も見つかる可能性があります。

千種・今池エリア

JR中央本線と市営地下鉄東山線が乗り入れる千種駅と、地下鉄東山線と桜通線を利用できる今池駅を中心とした千種・今池エリアは、交通の便がよくオフィスや商業施設が集まる地域です。予備校や専門学校が多く、千種区内には名古屋大学のキャンパスもあります。学生の多い街で、学生向けの店もよく見かけます。商業施設は、千種駅から西の今池駅にかけて集まっていて、今池駅周辺は特に発展が著しい地域として注目を集めています。
千種区全体を見れば、「東山総合公園」など公園や緑が多く、自然環境が豊かな地域として住宅地としても人気が高まっています。その中でも、千種エリアには高級住宅街があり、お洒落なデザイナーズマンションも建っています。比較的治安が良く、落ち着いた雰囲気の街です。
千種・今池エリアの賃貸事務所・オフィスの賃貸料は坪単価6,000円~10,000円と他のエリアに比べて割安になっています。学生や家族世帯を対象にした事業を展開するのであれば、魅力的なエリアです。街の落ち着きや自然環境を重視する人にもおすすめです。

今回のまとめ

2027年予定のリニア開業に向けて大いに活気づいている名古屋市ですが、2020年からの新型コロナ禍の影響で、経済の落ち込みも見られます。計画が数年先に延期される大型プロジェクトもあり、都市開発にもブレーキがかかっています。エリアによっては、オフィスの入居率が下がり、賃貸料も下落傾向にあるようです。
しかし、こういうときこそ、オフィス選びのチャンスといえるかもしれません。経営判断が難しい時期ですが、業績や景気の先行きを慎重に見極めたうえで、地元の事情に詳しい不動産業者にも相談しながら、事業内容や経営戦略にあった物件を探してください。