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コラム 2021.10.16

オフィスビルの空調点検はどれくらいの頻度で行うべきか

人が活動する以上、オフィスビルにおいても空調設備は欠かせません。ただ、空調設備も精密な機器ですので、一定頻度のメンテナンスが必要になります。メンテナンスを怠れば、空調効果の低減など様々な悪影響を及ぼしてしまいます。また、オフィスで扱う業務用の空調となれば管理における責任も伴ってくるのです。では、オフィスビルの空調点検は、どれくらいの頻度でどのように行えば良いのでしょうか?今回は、この疑問に焦点を当ててご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。

【目次】
1.オフィスビルの空調の仕組み
2.オフィスビルの空調点検はどれくらいの頻度で行うべき?
3.オフィスビルの空調の簡易点検のやり方
4.今回のまとめ

オフィスビルの空調の仕組み

オフィスビルの空調は、建物の規模に応じて採用される方式が異なります。方式には個別空調とセントラル空調の2つの種類が存在し、それぞれで仕組みが大きく変わってくるのです。それらの種類によって点検の仕方も変わってくるので、まずはそれぞれの方式の特徴について理解しておきましょう。

個別空調

個別空調は、ビルの各フロア・部屋ごとに空調を配備する方式のことです。中小規模のビルに採用されることが多く、各部屋で自由に温度や風量を調節できるといった特徴があります。ただ、室外機もそれぞれの場所に設置しなければならないため、外観が悪くなるという欠点も生じます。

セントラル空調

セントラル空調は、ビル内部の一箇所に冷凍機・ボイラー・ヒートポンプなどの熱源機器を集中的に設置し、各フロア・部屋へと温冷空気を送り込む方式のことです。主に大型のビルで採用され、ビル全体の温度を常に均一に保てるほか、電気代を抑えられるといった特徴を持ちます。ただ、温度設定などはまとめて行われるため、各部屋での詳細な空調設定は行えない場合が多くなります。

オフィスビルの空調点検はどれくらいの頻度で行うべき?

実は、オフィスビルに設置される業務用の空調においては、法令によって定期的な点検が義務付けられております。その頻度は機器の出力よって異なり、定格出力が7.5kW以上のものは3年に1回、50kW以上のものに関しては1年に1回の点検が必要です。なお、この定期点検は、特定の資格を持つ専門家が行わなければいけません。ただ、定期点検のほかに、3ヶ月に1回以上の頻度で行うことが義務付けられる簡易点検も存在し、こちらに関しては専門家に限らずとも空調機器の所有者など誰でも行うことが可能です。
ちなみに、空調設備の点検はフロンガスの漏えいを防ぐためのもので、点検を怠ってフロンをみだりに放出させた場合には、最大で1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられることになります。

オフィスビルの空調の簡易点検のやり方

前述の通り、空調の定期点検は専門家でなければいけませんが、簡易点検であれば機器を管理する人が独自に実施することができます。では、独自に行う場合には、どの部分に着目して点検を実施すれば良いのでしょうか?
個別空調の簡易点検では、室内機と室外機の双方の点検が必要になります。室内機においては、空調の効き具合と機器内部の熱交換器に霜が付いてないかどうかを確認し、室外機においては機器に異常な振動・異音・外傷・錆び・油にじみ・熱交換器の霜などが見られないかが主な点検ポイントです。特に、室内機の効きが悪かったり、双方の熱交換器に霜が生じていたりする場合はフロン漏れの疑いが強いので注意が必要です。仮にこういった症状が確認できる場合は、直ちに機器の使用を停止して専門家に詳細な点検を依頼しましょう。
なお、セントラル空調の場合は大型の機械が導入されるため、専門知識を持った技術者に常に点検・管理を行ってもらうのが一般的になります。

今回のまとめ

オフィスビルに設置する空調の点検は、法令によって義務付けられております。そうでなくとも、機器の劣化は定期的な点検を行わなければ把握できません。知らず知らずのうちに機器に異常をきたし、法令に違反してしまうということがないよう、簡易的な点検もしっかりと計画的に実施していきましょう。

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